おいしいタラバガニの選び方
タラバガニは冬の味覚として定番ですよね。カニの中で一番うまいのはタラバガニだという人も少なくありません。
おいしいタラバガニは塩加減で決まる
おいしいタラバガニを選ぶ方法を知りたいという人も多いのですが、基本的に新鮮で身の詰まっているタラバガニであればどれもおいしいものです。
ただ、タラバガニに限らず、カニというのは「茹でる」とか「焼く」といった比較的単純な調理法でいただくことが多いので、茹で過ぎや焼き過ぎで味は大きく損なわれてしまいます。
また、茹でるときの塩加減で味は決まってしまうとも言えます。茹で蟹を食べたときに「しょっぱい」とか、逆に「味がない」「水っぽい」と感じるのは、明らかに塩加減を間違えたせいなのです。
ですから、刺身で食べたい、しゃぶしゃぶにしたい、というようなことでもなければ、タラバガニは活ガニではなく茹ガニの状態で売られているものを選ぶのがベストです。業者が茹でたカニは、新鮮なうちに大きな釜で茹でられていますし、もちろん塩加減も間違いありません。
タラバガニと間違えがちなアブラガニ
タラバガニとして売られているカニの中には、実はアブラガニというカニが混じっていることがあります。タラバガニの特徴といえば、体中に生えたトゲですが、アブラガニにも同じようにトゲががあり、見た目が非常によく似ています。
アブラガニをタラバガニと偽って販売することは厳密には違法ですが、素人にはなかなか見分けがつかないものです。
タラバガニとアブラガニを見分けるポイントとして、まるまる一匹の状態で売られているのであれば、カニの甲を見てみましょう。
タラバガニ、アブラガニ共に甲羅にアルファベットの「H」のようなクボみ(スジ)がついています。この「H」の横棒の下(分かりづらい?)の部分を見ると、トゲ状の突起が4個か6個ついています。トゲが6個あるのがタラバガニ、トゲが4個しかないのがアブラガニになります。
この方法だと、足だけで売られているものは見分けられませんね。足だけのタラバガニとアブラガニの見分け方は裏側を見てみます。
足の裏側は表に比べて白っぽいですが、全体的に白いのがアブラガニです。タラバガニは足の先のほうは表側と同じように色がついているのです。ボイルしたものだとさらに分かりやすいです。
おいしいタラバガニの見分け方
市場などで売られているものの中でおいしいものを買いたければ、やはり重さを比べてみるのが一番です。商品に手を触れることになるので、お店の人に許可を取る必要がありますが、「(持ってみても)いいよ」と言われたら、持ち上げてみてください。
同じような大きさでも、意外と重さが違うものがありますので、できるだけ重いものが、身が詰まっていると思われますね。
また、贈答用などは状態が綺麗なものがよいと思いがちですが、タラバガニにしても、ズワイガニにしても、あまりに表面がきれいなものは脱皮直後である可能性が高いです。脱皮直後のカニは、脱皮にエネルギーを使っているので身の詰まり具合が足りないことがよくあります。
ネット通販などで、タラバガニ表面にフジツボがついていることを理由に「訳あり商品」として安く売っていることがあります。これも見た目がよくないので売れづらいということなのですが、フジツボがついているということは、脱皮してから一定期間は過ぎているという証拠でもあるので、自家消費用であれば迷わず買って問題ありません。